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FPの合格点を全級まとめて解説|学科・実技の基準一覧

FPの合格点って、実際のところいくつなんだろう?と思って調べている方は多いと思います。

3級・2級・1級でそれぞれ違うのか、学科と実技で基準が異なるのか、きんざいと日本FP協会でも変わってくるのか——こういった疑問、試験勉強を始める前にまず確認したいですよね。

この記事では、FP3級・2級・1級それぞれの学科と実技の合格点を級別・機関別に整理するとともに、CFPの合格点と合格ラインの決め方、実技だけ落ちた場合の一部合格の扱い、合格点の引き下げに関する疑問、合格点を取るための効率的な勉強法、合格発表の時期と確認方法まで、まとめて解説しています。

初めてFP試験に挑む方も、再受験を検討している方も、まずここで合格の基準をしっかり把握してから学習に入ってみてください。

記事のポイント
  • 1FP3級・2級・1級の合格点を学科・実技別に一覧整理
  • 2きんざいと日本FP協会で合格点がどう異なるか
  • 3CFPの合格ラインの仕組みと決め方
  • 4実技だけ落ちた場合の一部合格制度と対処法

FPの合格点を級別・機関別に徹底整理

FP試験の合格点は、級によっても受験機関によっても少しずつ異なります。

「6割取れば合格」という大原則は共通なのですが、満点の点数や問題数が違うため、実際に必要な点数が変わってきます。

ここでは、3級・2級・1級それぞれの合格点を学科・実技に分けて、きんざいとFP協会の違いも含めて整理していきます。

FP3級の合格点は学科と実技でいくらか

FP3級の合格基準は、学科・実技ともに60%以上の得点です。

学科試験は、きんざいと日本FP協会のどちらで受験しても60点満点中36点以上で合格となります。

実技試験については、受験機関によって満点が異なります。

日本FP協会の実技(資産設計提案業務)は100点満点中60点以上、きんざいの実技(個人資産相談業務または保険顧客資産相談業務)は50点満点中30点以上で合格です。

満点が違うだけで、どちらも「6割以上」という基準は変わりません。

科目 満点 合格点 実施機関
学科試験 60点 36点以上 FP協会・きんざい共通
実技試験 100点 60点以上 日本FP協会
実技試験 50点 30点以上 きんざい

FP3級の合格率は、日本FP協会のCBT試験では学科・実技ともに80〜90%前後と非常に高い水準で推移しています。

合格点のハードルとしては比較的低めで、しっかり準備すれば十分に届く水準といえます。

FP3級の独学での取り組み方や勉強時間の目安については、FP3級を独学で合格する方法【勉強時間・テキスト・過去問】も参考にしてみてください。

FP2級の合格点は学科と実技でいくらか

FP2級も、基本的な合格基準は3級と同じ60%以上です。

学科試験は6分野から各10問・合計60問出題され、60点満点中36点以上で合格となります。

実技試験については、日本FP協会は100点満点中60点以上、きんざいは50点満点中30点以上が合格ラインです。

科目 満点 合格点 実施機関
学科試験 60点 36点以上 FP協会・きんざい共通
実技試験 100点 60点以上 日本FP協会
実技試験 50点 30点以上 きんざい

数字だけ見ると3級と同じに見えますが、問題の難易度は2級のほうがかなり上がります。

計算問題の比重が増え、タックスプランニングや相続などより実践的な内容が問われるため、単純に「6割取ればいい」と油断するのは禁物です。

合格点の数値は変わらなくても、試験の難易度は回によって変動することがあります。あくまで目安として参照し、正確な試験要綱は日本FP協会またはきんざいの公式サイトでご確認ください。

FP1級の合格点は学科と実技でいくらか

FP1級は、学科試験と実技試験で実施機関と試験形式が大きく異なります。

きんざいが実施する1級の学科試験は、基礎編(マークシート50問)と応用編(記述式・大問5題)の2部構成で、200点満点中120点以上が合格基準です。

一方、実技試験はきんざいとFP協会のどちらかを選択して受験します。

日本FP協会の1級実技(資産設計提案業務)は100点満点中60点以上が合格ラインです。

きんざいの1級実技(個人資産相談業務・中小事業主資産相談業務)は200点満点中120点以上が合格基準です。

科目 満点 合格点 実施機関
学科試験(基礎+応用) 200点 120点以上 きんざい
実技試験 100点 60点以上 日本FP協会
実技試験 200点 120点以上 きんざい

FP1級の学科試験は合格率が10%前後と非常に難しく、応用編の記述式問題への対応が合否を分けます。

合格点の基準は他の級と同様に6割ですが、問われる知識の深さと問題形式の複雑さは段違いです。

きんざいと日本FP協会で合格点はどう違うか

ここまで見てきたとおり、きんざいと日本FP協会で学科試験の合格点は同じです。

2級・3級ともに学科は60点満点中36点以上で、実施機関の違いは関係ありません。

違いが出るのは実技試験です。

日本FP協会は実技を100点満点で実施するのに対し、きんざいは50点満点(3級・2級の場合)で実施しています。

ただし、どちらも「6割以上」という基準は共通なので、満点の点数が違うだけで合格ラインの難しさ自体は同じと考えてよいです。

ただし実際の合格率を見ると、日本FP協会の実技のほうがきんざいよりも高い傾向があります。

これは問題の内容・難易度の違いによるものなので、「同じ6割」でも体感的な難しさは機関によって異なるといえます。

CFPの合格点と合格ラインの決め方

CFP(Certified Financial Planner)は、FP1級と並ぶFP分野の上位資格です。

日本FP協会が実施するCFP資格審査試験は、ライフプランニング・金融資産運用設計・不動産運用設計・リスクと保険・タックスプランニング・相続・事業承継設計の全6課目で構成されています。

各課目は50問出題で、合格基準は60%以上の得点が原則です。

ただし、CFP試験の合格ラインは毎回一律60%(30問以上)ではなく、試験の難易度に応じて合格ラインが変動するという特徴があります。

たとえば、2025年度第2回の課目別合格ラインを見ると、金融資産運用設計が27問、不動産運用設計が33問など、課目によってかなりばらつきがあります。

これは「相対評価的な調整」が行われているためで、難しい回は合格ラインが下がり、易しい回は上がる仕組みになっています。

過去には50点満点中24点という低い合格ラインが設定された課目もあり、試験の難易度次第で大きく変動する点は頭に入れておきたいです。

合格ラインは試験実施後に日本FP協会の公式サイトで発表されるので、受験後は必ず確認するようにしましょう。

FPの合格点に関する疑問をまとめて解消

合格点の基準を把握したうえで、実際に試験を受ける方が気になりやすい疑問にここでは答えていきます。

「実技だけ落ちたらどうなるの?」「合格点が引き下げられることはある?」「合格発表はいつ?」——こういった実践的な疑問を、一つひとつ整理していきます。

実技だけ落ちた場合の一部合格の扱い

FP試験では、学科と実技のどちらか一方だけ合格した場合を「一部合格」と呼びます。

一部合格になると、合格した科目については次回以降の試験で免除申請ができる制度があります。

つまり、実技だけ落ちた場合は次回以降の試験で実技だけ受ければよく、学科を再受験する必要はありません。

ただし、この免除制度には期限があります。

一部合格の免除が有効なのは、合格した年度の翌々年度末までです。

たとえば2025年度に学科だけ合格した場合、免除が有効なのは2027年3月31日までということになります。

免除期限を過ぎると一部合格の権利が失効し、学科・実技の両方を再受験しなければなりません。余裕を持って再受験の計画を立てるようにしましょう。

免除申請は自己申告制のため、自分で手続きをしなければ免除されません

申請を忘れると、せっかく合格した科目をまた受けることになってしまうので、受験申し込みの際には必ず確認してください。

合格点の引き下げはあるのか

「FP試験では合格点の引き下げはあるのか?」という疑問を持っている方も多いと思います。

結論からいうと、FP技能士試験(1〜3級)では、基本的に合格点の引き下げは行われません

FP技能士試験は「絶対評価」で実施されており、「6割以上取れば合格」という基準は毎回固定です。

合格率が低い回があったとしても、合格点が引き下げられることはなく、あくまでも各自の得点で合否が決まります。

この点でCFP試験とは大きく異なります。

CFP試験は前述のとおり難易度によって合格ラインが変動しますが、FP技能士試験(1〜3級)は変動しません。

「今回は難しかったから合格点が下がるかも」という期待はしないほうがよい、というのが正直なところです。

どんな回でも6割以上を確実に取れる実力をつけることが、合格への唯一の近道です。

合格点を取るための効率的な勉強法

FP試験で合格点を確実に取るためには、出題傾向を掴んで効率よく学習することが重要です。

FP試験は毎回似たような論点から繰り返し出題されるため、過去問を中心に学習を進めるのが最も効率的です。

おすすめの学習の流れはこんな感じです。

  • テキストで6分野の全体像をざっくりインプットする(最初から完璧に覚えようとしない)
  • 過去問を分野ごとに解きながら、解説を読んで理解を深める
  • 間違えた問題・曖昧な箇所をテキストで確認し直す
  • 直近3〜5回分を本番と同じ時間配分で通し演習する

特にタックスプランニングと相続・事業承継は計算問題が多く、慣れるまで時間がかかりやすいです。

苦手分野を後回しにせず、早めに手をつけておくことが合格点クリアへの安全策になります。

合格点を安定して超えるための目標設定

本番で「ちょうど6割」を狙うのはリスクがあります。

模擬演習では7割以上を安定して取れるレベルを目標にすることで、本番のプレッシャーや問題のばらつきにも対応できます。

学習時間の目安は、3級が30〜100時間、2級が150〜300時間といわれています。

これはあくまで一般的な目安であり、個人の知識量や学習ペースによって大きく変わります。

合格発表の時期と確認方法

FP試験の合格発表は、受験した級や試験形式によって異なります。

2・3級のCBT方式では、受験日の翌月中旬に合格発表が行われます。

たとえば2025年11月に受験した場合、合格発表は12月中旬頃が目安です。

1級(FP協会の実技試験)は試験日の約2ヶ月後、きんざいの1級学科・実技は試験後約1〜2ヶ月後に発表されます。

合否の確認方法は以下の通りです。

  • 日本FP協会:合格発表日の10:00より、受検者ページ(マイページ)で合格番号・試験結果を確認できます
  • きんざい:マイページで合否確認が可能です

合格証書は後日郵送で届きますが、合格番号は合格後すぐにオンラインで照会できます。

CFP試験の合格発表については、日本FP協会から郵便で結果通知書が送付されます。全6課目合格者には特定記録で、それ以外は普通郵便はがきで通知されます。合格ラインも発表日に公式サイトで公開されますので確認しましょう。

試験日程や合格発表の正確な日程は変更になる場合があります。必ず日本FP協会またはきんざいの公式サイトで最新情報をご確認ください。

FPの合格点を理解して合格を確実に目指そう

この記事でお伝えしてきたことを、最後に整理しておきます。

FP技能士試験(1〜3級)の合格点は、すべての級・科目で「6割以上」が基準です。

学科試験は60点満点中36点以上(2・3級共通)で、実技は機関によって満点が異なりますが、どちらも6割以上という点は変わりません。

CFP試験については、難易度によって合格ラインが変動するため、試験後に公式発表される合格ラインを必ず確認することが大切です。

また、一部合格の免除制度は翌々年度末までという期限があるので、余裕を持ったスケジュールで再受験の計画を立てるようにしましょう。

FPの合格点の仕組みを正しく理解したうえで学習に臨めば、目標がより明確になり、合格への道筋もグッと見えやすくなります。

ぜひ合格を掴み取ってください。

なお、この記事でご紹介した合格点・試験情報はあくまで一般的な目安です。正確な情報は日本FP協会またはきんざいの公式サイトをご確認ください。学習方法や試験対策についてお悩みの際は、資格スクールや専門家へのご相談もご検討ください。

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